読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ニャンコと人の魂

 野良猫の保護活動をされている女性からご相談を受けました。去年の12月に保護して毎日病院へ連れて行ったニャンコ、そのかいもなくひと月ほどで亡くなってしまったニャンコ、その子のことがこれまで何十匹と世話してきたニャンコがいるのにその子のことだけが何故か心に残って忘れられない。何故でしょう?ということでした。

 そのニャンコは過去世で息子さんでしたよ。幕末の武家の家でその息子さんは猫がとても好きで可愛がっていました。そして14、15歳くらいでしょうか、彰義隊に入って戦場で官軍と戦って亡くなったのです。上野の山に籠りに行く前に母親である過去世の貴女に「来世では猫になって会いに行きますよ。」と言って行ったようです。

 その過去世では結局死に目に会えなかった親子だったわけです。今世ではニャンコになって過去世での母親である女性に死に際を看取ってもらったわけです。何という巡り合わせというかご縁というか・・・・だからこそ心に残って忘れられなかったわけです。

 彰義隊に入って幕府に忠誠を誓って親を捨てて自殺のような道へ踏み込んでいった人の魂がニャンコになって今世の母のもとに還る・・・何となく物悲しいお話になりましたが、それでもそこに何か深い愛を感じています。