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「海外派兵」が必要でなかった時代!

〔チャールズ・マックファーレン「日本1852・ペリー遠征計画の基礎資料」草思社

「石炭は蒸気船にはなくてはならないものである.石炭こそが世界を一つに繋ぐエネルギーであり,アメリカはこの資源に強い関心を示している.現在計画されている日本遠征も,日本での石炭購入の許可を日本の皇帝から得ることだとはっきり言っている.そのことはオーリック提督への指令書にも示されている.ケンペルは「筑前(Sikusen)の国では大量に石炭が掘られている」と伝えている.シーボルトによれば,この国では日常的に石炭が使われているようだ.木屋瀬」「を訪れたある寒い日に,暖かな石炭の火が使われているのをシーボルトは見ている.またウクモト」「という町にある炭鉱を訪れたことも記している」

「掘り出されているのは瀝青炭で,それをコークスに変えて使っている.こうした石炭鉱脈の価値は計り知れない」

「まさに創造主が人類の幸福のために日本の地下に埋めておいてくれたようなものだ.この石炭がなければ,蒸気機関による世界のリンクが切れてしまうのだ.そういう視点から見れば,日本の石炭は他の貴金属よりも価値があるとも言える」

〈1846年7月20日アメリカ海軍,ビドル提督が持参した大統領の将軍宛親書の一部〉

「貴国には石炭が豊富だと聞いている.これこそがカリフォルニアと支那を結ぶ船舶が最も必要としているものである.予は日本の港の一つが開港され,そこで必要なときにはいつでも石炭を購入できるように望んでいる」

〔ヘンリー・ストークス「なぜアメリカは,対日戦争を仕掛けたのか」祥伝社

ダニエル・ウェブスター国務長官

「「石炭は人類一家のために,万物の創造主から日本列島に置かれて,賦与された,主からの賜物である」

神が九州の石炭をアメリカにお与えくださったと,信じた.神がアメリカのために,日本の九州に石炭を貯蔵しておいてくださったのだと,考えた」

〔「日本1852」〕

「描写がより慎重でかつ正確なケンペルもこう述べる.

「この国の鉱物資源は世界のどの国よりも豊かである.多くの鉱物資源の中でとりわけ豊富なのが金,銀,そして銅である」」

「バタウ゛ィアのオランダ総督の手元に届いた一七四四年の資料がある.十七世紀初頭,まだ日本との貿易が自由だった頃だが,日本からの金銀の持ち出しは年間一千万フローリン(およそ八十三万両に相当)にものぼっている.これは八十四万英ポンドに相当する」

〔R.フォーチュン「幕末日本探訪記」〕

「おそらく世界中で,日本以外に自給自足できる国は他にないであろう.日本は自国内に生活必需品や贅沢品のすべてを供給できるだけのものを十分に持っている.日本の田畑で,熱帯と温帯の産物が同じように生産されたものが,農家の納屋に貯蔵されている」

「どの山脈からも石炭,鉛,鉄,銅が発掘され,貴金属もまれではない.茶,絹,綿,木蝋,油脂類が国内いたる所に豊富に産出され,朝鮮人参や他の薬草類が,塩魚や海草などと一緒にシナへ多量に輸出されている」

「条約によって,新たに指定された他の港や都市で,外国貿易が開かれると,輸出入の額は非常に増加するだろう.しかし,日本の官憲には,開港は日本にとって好ましくないと見えて,延期することに懸命の努力をしていた.閣議の結論として,将軍はみずからイギリス女王陛下に,次のような文面の書簡を送った」

「条約の条項の中で指定されているように,兵庫と新潟両港を開き,江戸と大阪で貿易を実施することは種々の異論があるので,一時それらの地域の開放を延期する….外国公使館もまた同じ問題について,衆論をまとめて声明書で,次のように述べている」

「日本は諸外国と交際を停止してから,ほとんど三百年経った.最近,アメリカ合衆国の大統領とオランダ国王との熱心な勧告によって,久しく固執された原則が改められた.その結果,沿岸近くを航行する外国船は,燃料,食料,水などの補給に,下田と箱館の港へ立寄ることを許された」

「その後,幕府は,当面する外国事情の形勢を考慮して,イギリスを初め他の国々とも同様の形式で,通商条約を締結して,自由貿易を開始した」

「だが,実際には,この貿易の結果は予期したものとは大分違っていた」

〔クリストファー・ソーン「米英にとっての太平洋戦争」〕

「一方日本については,その西側に対する攻撃は,一八五○年代にペリー提督率いるアジア艦隊に譲歩を強いられたあと-一つには西欧に抵抗するためにその科学技術を吸収して-近代国家として急速に発展してきた,その動きとの関連のなかで見てみなければならない」

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(朝日新聞デジタル - 04月19日 13:15)